企業再建実務の研修

2018.09.13企業再建実務の研修

企業再建コンサルタントの川野雅之先生の企業再建実務コースの研修を受けに、東京まで行ってきました。
毎回、実例を検証しながら破たん懸念先の再建実務を勉強しています。
今回は、食品製造会社・日本そば・旅館の三件についてグループ検討。
会社の再建には法的整理だけでなく、種々の再建方法があり関与先により馴染む方法を考えるのが第一だと思いました。
今回の研修の中で、特にお伝えしたいのは
9月15日に金融庁から発表された「金融仲介機能のベンチマーク」について!!
ベンチマークの策定趣旨ですが、
 多くの金融機関は金融の仲介機能を発揮し、取引先企業のニーズや課題に応じた融資等を行うことにより、取引先企業の成長や地域経済の活性化等に貢献することを方針に掲げています。
 しかし、企業からは「金融機関は、担保・保証に依存している」といった声が依然として挙げっています。企業としては、事業の理解に基づく融資や経営改善等に向けた支援を求めています。
 こうした経緯により、金融機関が自身の経営理念や事業戦略等を一層高めるためには、自身の取り組みの進捗状況や課題等を客観的に自己評価することが重要であり、金融仲介機能の発揮状況を客観的に評価できる多様な指標を策定・公表することになりました。
金融仲介機能のベンチマークの内容
1.共通ベンチマーク
 (1)取引先企業の経営改善や成長力の強化
 (2)取引先企業の抜本的事業再生等による生産性の向上
 (3)担保・保証依存の融資姿勢からの転換
2.選択ベンチマーク
 (1)地域へのコミットメント・地域企業とのリレーション
 (2)事業性評価に基づく融資等、担保・保証に過度に依存しない融資
 (3)本業支援・企業のライフステージに応じたソリューションの提供
 (4)経営人材の支援
 (5)迅速なサービスの提供等顧客ニーズに基づいたサービスの提供
 (6)業務推進体制
 (7)支店の業績評価
 (8)個人の業績評価
 (9)人材育成
 (10)外部専門家の活用
 (11)他の金融機関及び中小企業支援との連携
 (12)収益管理態勢
 (13)事業戦略における位置づけ
 (14)ガバナンスの発揮
要約すると、金融庁に対して融資額・経営改善計画の進捗・創業支援・無担保融資等の件数や状況を報告することになったということです。
融資やリスケ・経営改善計画書の作成でお困りのことがありましたら、中村光晴税理士事務所へご相談ください。
借りまとめや無担保融資の実績も多数あります。
ベンチマークの詳細は、こちら から。